事業内容

「農・食・エナジー」を実現する「みどりの食料システム」構築事業

廃校や廃工場を活用した有機無農薬栽培植物工場と未利用資源を活用した脱炭素メタン発酵発電システムによるエネルギー供給により、 美味しく品質のよい農作物の安定供給と地域のエネルギー資源に貢献する持続可能な社会をつくる取り組みです。

「農・食・エナジー」を実現する「みどりの食料システム」 全体図

有機無農薬栽培植物工場の特長

長年に渡り培った有機堆肥の開発とCO2や温湿度のコントロールノウハウに加え、閉鎖型の特長を生かした無農薬栽培で、安心安全で驚くほど美味しく高品質な農作物の栽培を実現します。

無農薬の土耕栽培で安定供給

  • 閉鎖型の植物工場では一般的な水耕栽培ではなく、有機堆肥を用いた土耕栽培を行うことで、自然で美味しい農作物の生産が可能です。
  • 無農薬での栽培が実証できており、有機無農薬による安心安全な農作物を生産します。
  • 廃校や廃工場は建物が頑丈なため、気候変動や天災の影響を受けにくく、農作物の安定供給が可能です。

有機無農薬資材

長年に渡り、天然由来の確かな原料を使用した有機無農薬資材の研究開発に取り組んできた株式会社TMRバイオテック事業部が当法人にアドバイスし、すでに販売中の有機堆肥に加え、メタン発酵発電より発生した残渣を活用した堆肥づくりにも取り組んでいます。

原料へのこだわり

漢方薬草や海藻エキス、カニ殻、カキ殻、活性炭など天然素材の研究を重ね続け、長年の研究成果から選りすぐった天然素材を用途に合わせて組み合わせて製品を開発しています。そのため、各製品は原料の表記だけでなく、その効用も明確にご説明できるものとなっています。

素材の良さを最大限に引き出す製法

有効微生物群(放線菌、酵母菌、光合成菌など)を加え、一定期間適温培養、発酵させることで有効菌の密度を高める2段階熟成法をはじめ、原料と同様に、有効微生物群における研究を重ね、原料の効用を最大限に引き出す製法を確立しています。

温度・湿度・CO2・光量のコントロール

農作物を育てるのに重要となるのが温度、湿度や二酸化炭素濃度です。二酸化炭素濃度の管理に必要となる計測機器やCO2発生機、湿度管理に必要とな る噴霧器、光量を調整するLED照明など、数ある機器から生産性や品質安定性の観点で吟味した機材を使用しています。効果的な機材の導入や生産方法など、これまで多くの農家さまとともに培ったノウハウを活用しています。

閉鎖型環境での有機無農薬栽培の実証実績

小規模な閉鎖型環境での有機無農薬栽培の実証を行っており、すでに複数の品種でとても美味しく高品質な農作物の生産に成功しています。

  • ミニトマト

  • サンロード(大玉トマト)

  • とちおとめ(イチゴ)

地域活性化と雇用創出

高品質な農作物は、地域特産品としてブランド化することもでき、農業従事者の他、地域産業の活性化と雇用創出にも繋がると考えています。

  • 道の駅
    レストラン直売所など

  • 学校給食

  • ふるさと納税
    返礼品

メタン発酵発電の特長

メタン発酵による発電システムはすでに実用化されており、脱炭素が求められるこれからのエネルギーとしても注目され、特に原材料を選ばず使えるため地産地消型の地域エネルギーとしての貢献が期待できます。原料前処理技術とメタン発酵槽は独自の特許技術で、エネルギー取得の高効率化と、小型化にも成功したシステムとなっています。

特許技術の原料前処理とメタン発酵槽

バイオマスエネルギーの研究開発を行い、関西の行政施設でのメタン発酵発電システムの導入にも携わったユア・エネルギー開発株式会社が当法人の協力企業となっており、これまでの研究開発実績を基に小型化や改良を行ったメタン発酵発電装置の開発を行っています。

  • 原料前処理(特許申請中)

    地域にある廃棄物(林地残材、廃材、剪定枝、畜産糞尿、家庭の生ゴミ、食品工場などの残渣)はすべて利用でき、高効率なエネルギー化装置となっています。

  • メタン発酵槽(特許技術)

    メタン発酵槽を研究開発し、小型化への取り組みも行っています。より高効率にエネルギーを取得できるほか、残渣も堆肥化できるしくみとなっています。

地産地消の再生エネルギー

再生可能エネルギーは環境への負荷が少ないことに加え、地産地消型の小規模分散型発電に適しているという特徴があり、この特徴をもっとも有効に活かせるのがバイオマス資源の活用です。

  • 地域廃棄物の資源化

    林地残材、廃材、剪定枝、家畜糞尿、家庭の生ゴミ、食品残渣など、バイオマスは種類や量の豊富さに加え、全国どこの地域にも存在してるという特徴があり、地域で排出される廃棄物を資源として利用することで、地域環境の改善や資源化による地域活性化にも繋がります。

  • バーク利用による、山元への利益還元

    バーク(木の皮)はガス化率が高いため利用する側のメリットも大きく、廃棄物の資源化により、森林経営への支援効果も期待できます。

  • 脱炭素

    メタン発酵による発電はCO2排出削減にも貢献でき、地域の自然環境を害することなくエネルギー供給を可能とするシステムで、小規模地域にも適しています。

その他の取り組み

  • 有機無農薬栽培の研究

    有機無農薬資材の研究や様々な気候環境下で育つ農作物を研究しています。残渣を活用した堆肥の開発にも取り組んでおり、地域特性や気候環境に合わせた植物工場を構築できるよう研究や製品開発を行っています。

  • メタン発酵発電装置の排熱利用や地域エネルギー貢献

    メタン発酵発電時に発生する排熱を効率的に暖房に転用する技術開発や発電した電力を地域エネルギーとして還元する技術開発を継続して行っています。

  • 地域事業モデルとエコ技術の研究

    生分解プラスチックを活用した農業資材の開発やソーラー発電を活用した農場での有機堆肥利用、水素エネルギーの生成など、農業と食料とエネルギーを主体とした地域単位で行える事業モデルとその技術の研究を継続して行っています。

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